企業看護師が勤務先として大手企業を選ぶメリット
看護師の働き方には病院、介護施設、臨床開発、企業内看護師(産業看護師)、クリニカルスペシャリストといろいろ形がありますが、この内で産業看護師、特に大手企業の医務室勤務などを見つけることが出来た看護師には、非常に大きなメリットが存在します。
そのまず一点目はなんといっても待遇の良さです。企業看護師の給与待遇は、看護師としてよりもその企業の社員としての待遇に準じます。そのため、中小企業などで企業看護師となるとなかなか厳しいこともあるのですが、逆に大企業の看護師となると大企業に相応の好待遇となるのが普通です。
二点目は勤務の柔軟性です。先ほど述べた給与面の待遇にだけ関していえば、大企業の看護師と言えども病院看護師の給与とそれほど異なるわけではありません。しかし、病院勤務の看護師の多くは、一日中どころか日勤と夜勤が入り交じるような交代勤務に付いていることも多く、また、満足に休日・休暇を取れないということに悩んでいるのが珍しくありません。それだけハードな勤務に耐えてこその高いお給料となっているのです。
その点、大企業の医務室勤務などの場合、8:00〜17:30ぐらいの勤務が普通で、夜勤というのはまず発生しません。また、勤務日も大体が完全週休2日制となっており、不規則勤務の場合でも全体の勤務日数はかなり少なくなっています。お給料が同じでも、体力面での負担が格段に違うのです。負担が違えば、勤続可能な年数も変わってきますので、生涯給与という点では明らかに大企業医務室勤務の看護師に軍配が上がるでしょう。看護師の多くで悩みとなる家事や子育てとの両立も問題になりませんので、その期間分も年数が伸びます。
加えて三点目では、各種保険や福利厚生の充実が挙げられます。先程も述べたように企業内看護師の各種待遇や手当は看護師としてではなく、その企業の社員として適用されます。大企業は大体が非常に手厚い保険や福利厚生を整えていますので、医務室勤務の企業看護師もその恩恵をしっかり享受することができます。