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企業の医務室・健康管理室で働く看護師の医療行為について

何かと待遇条件がよく、いつも人気の高い企業内医務室勤務の看護師ですが、その業務の中で医療行為に関わる機会というのは、果たしてどの程度あるものでしょうか。

 

医療行為はその程度にもよりますが、直接に患者の状況に関わってくるため看護師としても責任重大だと感じることが多いでしょう。また、怪我などは素早い判断と処置が大事になりますので、同じ看護師であっても得手不得手がはっきり出てくるところです。この点から言って、できる限り直接の医療行為に関わる度合いが小さいほうが良いと感じる看護婦も少なくはないでしょう。

 

企業医務室勤務の看護師における医療行為の機会はどうかというと、実際のところ「殆どない」というのが正解であるようです。企業内医務室というのは基本的に従業員の健康維持、もっと言えば病気などになる前の予防と健康診断に主な力が入っている部分ですので、いわゆる「治療」にあたる行為はあくまでも必要に迫られた時のみとなることが多いです。そもそもはっきりと病気を発症していれば、その人は病院に行くでしょうから出社はして来ませんし、動けないような状態でもやはり会社には来ません。また、出社した後何らかの発作が起きたような場合も、重大なものであれば直接救急車で搬送されます。結果として、企業内医務室に訪れる人というのは、「なんとなく調子が悪い」という範疇に収まっている人がほとんどということになります。もちろん、怪我などは予想できないタイミングで起きるものですから、そうした場合は応急処置などを医務室で行うことも考えられますが、頻度として多いものではありませんし、処置も極簡単なものにとどまるでしょう。専門の医療・看護知識を要求されるような医療行為を行う場面は、企業内医務室の場合ほとんどあり得ないというが実際のところです。

 

そうした意味からも企業内医務室は、重すぎる責任などに悩まされることなく勤められるという利点を持っていると言えます。ただ、医療のプロとして働きたいという思いのある人にとっては、物足りない職場ともなる可能性があります。