企業の医務室・健康管理室で働く看護師の長期休暇について
結論から述べれば、企業の医務室勤務の看護師は長期休暇もかなり取りやすい職業だと言えます。
まず、企業内医務室勤務の看護師では、勤務日が原則としてその企業のカレンダーに従うのが普通です。考えてみれば従業員のヘルスケアのために存在している部署なのですから、従業員が出社してきていないようなタイミングに勤務していても意味がありませんので、当然といえば当然の話しです。また、こなすべき仕事があって、それが終わるまでは残業をしなければならない一般社員とは異なり、企業内医務室の役割は従業員のヘルスケア、健康相談、怪我や急病への対応と、基本的には「備えている」のが仕事で、「一定時間居る」ことが業務であると言えます。この点から言って、残業や休日出勤ということはまず起きませんし、休暇中に急に呼び出されるということも発生しません。総合すれば、企業のカレンダー通りに出勤して、カレンダー通りに休むことが出来るのが企業内医務室の看護師だと言えます。
実際、多くの企業内医務室看護師求人では「年末年始休暇」や「夏期休暇」がはっきりと認められています。一般社員でもこうした休暇は認められているのが普通ですが、実際の業務の中ではイレギュラーな事もたくさんありますので、額面通りに休暇が取れるとは限らないのですが、医務室勤務の看護師はこの通りに休暇をとっても問題が起きません。年末年始休暇であれば大体は12月28日〜1月4日というパターンが多く、約一週間ほどは連続して休めますので、帰省や海外旅行も十分可能です。夏期休暇はいわゆるお盆休みですので、こちらも1週間程度は連続した休暇が取れるでしょう。有給休暇も遠慮なく使える場合がほとんどですので、ゴールデンウィーク等、カレンダー上の休みが不連続な連休も、有給を挟んで長期休暇にすることができます。病院勤務では急患や入院患者の容態急変などを考えて、まとまった長期休暇を取ることは困難ですが、企業医務室はその点でも恵まれていると言えるでしょう。